日銀の2010年9月分の為替介入の金額は?

2010年9月度ニューヨーク外国為替市場は、日銀の為替介入を受けて、1ドル=85円台後半までドルが上昇している。1日の上昇率は約3%で、過去2年間で最大。ただ、介入の長期的な効果は不透明との声が多い。市場関係者によると、介入規模は200億ドル以上。ニューヨーク市場終盤のレートは1ドル=85.61円。一時、EBSで85.78円、ロイターデータで85.77円までドル高が進んだ。市場関係者によると、ドルは数日中に抵抗線の50日移動平均線を上抜ける勢い。 ただ、介入の長期的な効果は不透明との見方が多い。IGマーケッツのシニア・マーケット・アナリスト、ダン・クック氏は「巨大な経済の力に対抗するには、おそらくどの中銀も発行を望まないほどの巨額の資金が必要になる」と述べた。(ロイターより引用)

2010年9月の日銀が為替相場に介入!その金額は?

先週15日、6年半ぶりに日本政府による為替市場への介入が行われ、久々に為替市場が盛り上がりました。その金額は1兆8000億円から2兆円と言われており、ドル円の相場をおよそ3円程度押し戻す効果があったようです。

 

為替相場

 

その後は85円台での攻防が続いていますが、売り方・買い方共に次の材料待ちといった感じで動きが消えてしまっていますが・・・

 

さて、日本政府による過去の介入はどのような規模で行われて、どのような効果を上げてきたのでしょうか?財務省が発表している日々の介入額とUSD/JPYの水準のグラフです。

http://mpse.jp/tkymail/c.p?12c2boi1tNh

 

今回の介入が1兆8000億円以上の規模だとすると、USD/JPYの買い介入としては、2004年1月9日の1兆6664億円を上回り過去最高、売り介入を含めると、1998年4月10日の2兆6201億円に次いで、史上2番目の規模となります。

 

また月次、四半期、暦年ベースでの介入額のグラフは以下の通り

http://mpse.jp/tkymail/c.p?32c2boi1tNh

http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c2boi1tNh

http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c2boi1tNh

 

では、介入が継続している間は一連のオペレーションとして、グラフ化してみました。

http://mpse.jp/tkymail/c.p?92c2boi1tNh

 

2003年初めから2004年にかけて行われた35兆円規模の大規模介入でしたが、この期間でさえドル円相場は120円から110円割れへと円高が進行しています。介入が無ければさらに円高になっていたのかも知れませんが、為替市場への介入だけで為替相場をコントロールすることの難しさを表しているのではないでしょうか?

 

短期的な効果については、つぎのグラフを見てください。

http://mpse.jp/tkymail/c.p?b2c2boi1tNh

 

為替介入の長期的な効果を測ることは難しいのですが、日々の相場に対するインパクトということであれば、大体こんな感じになるのではないでしょうか?およそ1兆円で1円程度ドル円相場を介入方向動かすことが出来る。ただし、効果の表れ方は非常にばらつきがある。

 

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円売り介入はだれが実施した?

「円売り介入と勝海舟の関係?」

 

あの有名なプラザ合意から今日で丸25年。当時筆者はまだ駆け出しで、アシスタントのそのまた見習いのようなことをやっていたので、残念ながらプラザ合意に関する記憶はほとんどありません。覚えているのはただ「アメリカで何か重大な合意があり、日米独が協調でドル売り介入した」ということくらい。その後10年にわたってほぼ一貫して円高が進み、約260円だったドル円相場は、1995年4月には戦後最安値となる79.75円をつけました。

 

あまりにも急激な円高にさすがにアメリカも慌てたのか、同月にワシントンでG7を開催し、「行き過ぎた為替相場の秩序ある反転が望ましい」との声明を発表。その後日米協調で激しい円売り・ドル買い介入が実施され、円高もついに反転。1998年に147円でピークをつけるまで3年間にわたって円安が続きました。

 

この時に旧大蔵省(現・財務省)で為替政策の責任者だったのが、当時国際金融局長だった「ミスター円」こと榊原英資氏。そして現場で介入の陣頭指揮をとっていたのが、当時為替資金課長だった勝栄二郎氏でした。

 

榊原氏はその後退官し、今では早稲田大学で教鞭をとる傍ら、経済評論家として活躍されているのはご承知のとおりです。一方、勝氏の方は、主計局長などを経て今年財務官僚のトップである財務事務次官に上り詰めました。1995年の超円高から15年を経て再び訪れた80円台。勝事務次官の胸中に去来したのは、15年前に自ら指揮した大規模介入の成功事例だったのではないでしょうか。

 

しかも財務省は、2003年から2004年にかけて行なった大規模介入の当時為替市場課長だった山崎達雄氏を金融庁から呼び戻し、国際局次長に据えています。また為替市場課長も、10年ほど前に為替介入を行った経験者である大矢俊雄氏を充てています。財務省はなにげに為替介入復活を見越し臨戦態勢の人員配置を行っていたわけです。今後も、この為替介入のプロたちの活躍の機会があるのか、なかなか興味深いところです。

 

ちなみに、勝栄二郎氏は、幕末の英雄である勝海舟の末裔であるとのまことしやかな噂があり、筆者も昔からそう信じてきましたが、勝氏は雑誌AERA( 2010年8月23日号)の取材に対して、海舟との関係を否定しているとのことです。

 

ポイント(為替アナリスト 雨夜恒一郎氏のメルマガから引用)

 

20年間以上、外資系大手銀行の外国為替業務要職を歴任。「ユーロマネー」誌における東京外国為替市場人気ディーラーランキングに上位ランクインの経歴を持つ。在籍時から各種メディアのコメント多数。フリーランスの現在、独自の鋭い視点で為替相場の情報を提供中。

 

 

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